室圧制御

室圧制御について

医薬品の製造などに用いられるクリーンルームには、空気中に浮遊する微粒子や遊微生物を定められた清浄度以下に抑えると同時に、室圧制御によりドアの開閉時等に外部から異物を混入しないように防ぐ必要があります。
制御技研が開発した複合ループ制御方式の「MLCS」は、この室圧制御において様々な環境での変化に柔軟な対応を可能にします。

MLCSならではの室圧制御

MLCSを使用した室圧制御には、3つの大きな特徴があります。

  • 起動時やドアの開閉時、局排動作時、モード移行時、燻蒸時などに、常に安定した室圧(気流)を確保することが可能。
    高価なVAVを用いるよりも、MLCSならば安定かつフレキシブルな制御が可能になります。
  • モード移行時と局排等の動作時、そして室圧補正時以外は、極力PCDを作動させません。
    これは、MLCSが機器の状態を常に最適に制御しているためで、結果的に機器の寿命を飛躍的に向上させることが可能になります。
  • 瞬停(2秒以内の停電)に対しても、システムを止めることなく制御を継続し、気流の確保を可能にします。

その他の特徴

  • 室圧制御盤面には、タッチパネルを搭載していますので、室圧やPCD開度、インバータ周波数及び消費電力の監視ができます。
    また、トレンドグラフ等により、システム環境や制御状態を可視化しています。
  • PLCによるオープンネットワークシステムを採用しているため、既存システムのリプレースやシステムの拡張性に優れています。
  • 温度調節機能や熱源コントロール機能を組込むことで、MLCSならではの統合された最適な空調システムを構築できます。

MLCSの主な制御内容

圧力制御に有効な独自の制御ループ方式の採用

差圧と風速の特性を利用した特性曲線を利用することで、
偏差の大きいときはより早く、偏差の小さいときはより繊細に動作します。

制御ループ方式のグラフ

モード移行に有効な複合ループ制御方式の採用

制御情報(室圧・風量・静圧・開度・周波数等)を共有することで、
様々な状況においてより繊細に効率よく最適な状態で制御することが可能になります。

複合ループ制御方式の「MLCS」の図解